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留学便り 米国メイヨークリニック 杉原先生

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米国メイヨークリニック 消化器・肝臓研究部門 杉原誉明先生

ラボの全体写真(前列右から3人目がProf.Gores 2列目左から3人目が私)

昨年7月から、磯本一教授のご推薦を頂き米国メイヨークリニックの消化器・肝臓研究 部門に基礎研究の留学をさせて頂いております。いつかは海外留学をしてみたいと思いながらも四十歳を迎えてしまった昨年、磯本先生の「海外では年齢は関係ないから」の言葉に勇気をもらい家族四人でミネソタに旅立ちました。夏に到着してから、すでに半年が過ぎました。

メイヨークリニックは、患者満足度全米1位に選ばれた、米国でも屈指の歴史ある病院で、研究(臨床・基礎)でも世界的に大変有名です。病院があるロチェスターは病院の職員が住人のほとんどといわれるくらい、いわゆる病院城下町です。治安は大変良く、日本とあまり変わりません。

研究に関してですが、当研究室のボスはGores先生で、メインテーマはアポトーシス(プログラムされた細胞死)です。それを中心にすえて胆管癌、脂肪肝炎(NASH)、胆管炎を研究しています。当研究室はもともと磯本先生が約10年前に所属しておられ、代々日本人の所属が多く、現在も私を含め4人在籍しています。私の研究テーマは胆管細胞癌で、以前に当研究室で作成された胆管癌のマウスモデルを基盤にしています。分子標的薬が作用を及ぼす機序を明らかにするのが今回の目的です。大学院生の頃にはラットやマウスを使って実験をしていましたが、修了後約6年間基礎研究から完全に離れて臨床現場にいましたので、海外での研究生活には大変不安がありました。しかし、Gores先生に留学前にお会いしたとき「大丈夫、実験は教えるから」と大変優しくおっしゃって頂き、実際その通りでした。経験の乏しい私にとっては大変有難い研究室といえます。常に多くの国から研究者、学生が出入りしており、同僚もイタリア、チェコ、インド、中国など多国籍です。ボスはいつも「All data are good data.」とどんなデータもそこにScienceがあると示してくれます。しかし、基礎研究の世界に飛び込んだばかりの自分には、周囲の研究者の知識と経験に大きな隔たりがあり、加えて英語の壁も立ちはだかります。更に、自分が鳥取に持ち帰り、貢献できることは何なのかを考えると、常に課題は山積です。

生活に関しては、こちらに来てから家族と過ごす時間が格段に増えました。日本では子供と平日に夕食を共にする事も無く、子供が寝てから家に帰るのが普通でしたが、今は毎日家族と食事ができる幸せを感じています。日本での生活が異常に思えるくらい普通(日本の普通の定義が違うかも知れませんが)の日常です。ここロチェスターには日本人も多く住んでおり、多くはメイヨークリニックの職員とその家族です。メイヨー日本人会もあり、ここに来なければ合うことの無かった多くの仲間と出会えるのもまた楽しい経験です。この頂いた貴重な時間を大切に楽しみたいと思っています。
とにかく台所事情の厳しい時期に、留学に出していただいた磯本一教授をはじめ、医局の皆様に大変感謝申し上げます。


メイヨー日本人会のうち男だけの「オヤジの会」にて(前列右から2人目が私)

メイヨー兄弟(と、うちの子供達)





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